第三回ベーカリージャパンカップ

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ベーカリー・ジャパンカップとは?

ベーカリー・ジャパンカップとは、日本におけるパン業界の発展や製パン技術の向上を目的に開催された日本初の製パン技術選手権大会です。全国各地のリテイルベーカリーや、製パン技術者が参加し、パンづくりの技術やアイディアなどを競い合います。2年に1度の競技会となる本大会は、今回で3回目。決勝戦は、『2017モバックショウ』(inインテックス大阪)で開催されます。本レポートは、東日本地区における準決勝の様子を取材したものです。

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厳正なる審査のもと、最終決戦に向けた競技が華麗に繰り広げられました!

今回は初参加の方がほとんどだった東日本地区大会。慣れない場所での作業にも慎重に時間配分をしながら綿密な作業を続ける技術者の姿に見るものを魅了するものがありました。
冒頭、伊原競技会議長からは、「現場での再現性が大事。」との話があり、「初参加の人が多いものの、競技会だからこそ今できることや、スキルが計られる。どんな環境でも躊躇せず、実力を出し切ってもらいたい」と激励がありました。

また、今回の東日本地区における調理パン部門では、一次予選のレシピ内容による結果から、準決勝戦は行いませんでした。なお、前回の調理パンは二人一組で行っていましたが、全てを一人でやれることが大切という観点から全ての競技において一人で行うことになりました。

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東日本地区では、歴史ある 日本パン技術研究所で競技が行われ、緊張感がある中にも一人一人が落ち着いた雰囲気で自分のパン作りに丹精込め集中している姿が印象的でした。時には、参加者同士がお互いのパンや技術に関心を寄せ合い、空いた時間に話を弾ませている姿にも切磋琢磨が感じられました。

また、全パン連からは、株式会社ル・スティルの西川代表も監修され、全体を通して「今回はものすごくレベルが高い」と評されました。

※製品規定(概略)

食パン部門

課題

日本の食パンを対象とします。製造する製品は『指定レシピ(配合)食パン(プルマン、山食)2種類と、テーマ指定オリジナルレシピ食パン(シリアル食パン・アレルギー対応食パン)2種類』の計4種類。国産小麦100%。

東日本地区の食パン部門は全員が初参加でした。かぼちゃを練り込んだヘルシーで色見も美しいかぼちゃの食パンやゴマを練り込んだ渦巻き食パンに、雑穀を入れて香ばしさを引き立てた食パンなど、食パン一つでも手の込んだ、アイディアを感じさせるものが多くありました。

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菓子パン部門

課題

日本のオールドパンを対象と致します。製造する製品は『あんぱん、クリームパン、メロンパン』で、指定レシピ(配合)3種類とオリジナルレシピ3種類の計6種類とする。国産小麦100%。

菓子パン部門は、前回の出場者でリベンジを狙っていたぱん工房 桜道の鴻巣 邦治さんが2回目で準決勝を勝ち抜きました。昨年は、オーブンの火力に悩まされ、思い通りのパンを作れず悔しい思いをしていました。今回は一層気迫が感じられるもので、よい緊張感のもと、ふっくらとした艶やかなクリームパン、メロンパン、アンパンを焼くことができました。

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調理パン部門

課題

日本の調理パンを対象と致します。製造する製品はオリジナルレシピで『カレーパン1種類、焼き込み調理2種類、ドッグ、バンズを使用した調理パン2種類、食パンを使用した調理パン(サンドイッチ)2種類』の計7種類とする。国産小麦100%。

東日本地区における調理パン部門は、今回に限っては、圧倒的な実力の差があったため準決勝を行わず、レシピと現物により決定しました。準決勝を勝ち抜いた調理パンのサンドの中身は、和の食材をふんだんに使ったもので、同大会関係者は、「実際に調理パン部門の審査は難しい。パンそのものというよりも中に挟むものが美味しいかどうかで決まる要素が大きい」と、調理パンの評価の難しさを話しておられました。そうした中、勝ち抜いた勇者による決勝戦での戦いが楽しみです。

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総括

3人の審査員の評価により、食パン部門と菓子パン部門のファイナリストが発表されました。「いずれも僅差」「誰がファイナリストになってもおかしくはなかった」との講評をいただき、今回の審査が非常に難しいものであったことを語られました。

最後は、お互いの健闘を讃え、記念撮影にて1日がかりの競技は終えることができました。前回のベーカリー・ジャパンカップに続き、厳しい戦いながらも競技者同士が「お互いの技術を身近にみることができ、また普段会うことのない人と交流できたのがよかった」と話していたことが印象的でした。

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写真前列中央の二人が
菓子パン部門と食パン部門の1位入賞者

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最後は、ガッチリ握手で!

結果発表 | 今回、接戦を勝ち抜き決勝進出を決められた方は以下の方々です。(敬称略)

東日本地区

食パン部門
小倉 拓馬 ラ・タヴォラ・ディ・オーヴェルニュ
<作品名> 穀鮮、優麦
菓子パン部門
鴻巣 邦治 ぱん工房 桜道
<作品名> 米油と酒種の さくらにじむ あんぱん
米油と酒種の さくらにじむ クリームパン
米油と酒種の さくらにじむ メロンパン
調理パン部門
鵜池 香苗 株式会社ル・スティル
<作品名> おきなわ ゴーヤカレーパン         瀬戸内 たこ焼きアヒージョ
北海道 まるごと北海道グラタン       九州 からしれんこんコッペ
山形 里芋だだちゃコロッケバーガー     京都 京サンド
いわて ≪Ca va?≫サンド

関西地区

食パン部門
薮内 見輔 株式会社オカノベーカリー
<作品名> ナチュラルブレッド、もちもち山食
菓子パン部門
田中 勝 株式会社オカノベーカリー
<作品名> もちあんぱん、王様のクリームパン、バターメロンパン
調理パン部門
重冨 朋子 インダストリー
<作品名> とろ~りチーズのキーマカレーボール
餃子パン/ハムとお豆の塩ブリオッシュ
Wれんこんもちバーガー/和風メンチカツバーガー
米粉パンのかき揚げサンド しょうゆ仕立て/ホワイトチョコムースとベリーの抹茶ロールサンド
大野 聡久 鳴門屋製パン株式会社
<作品名> ほうれん草のグリーンカレーパン
ねぎ焼きしょうゆレモン/蒸し鶏の梅じそマヨネーズ
水炊き風コッペ/お刺身風コッペ(サーモン)
奈良漬けのお野菜たっぷりサンド/カツカレーサンド(らっきょ&福神漬)

中部地区

食パン部門
宮腰 進 ベーカリーみや
<作品名> 大地の恵、君にも食べれる
菓子パン部門
中谷幸司 パン屋ボネロ
<作品名> 太陽のメロンパン、星のクリームパン、月の小倉アンパン
調理パン部門
該当なし

中国・四国・九州地区

食パン部門
岡林 栄治 (有)ベークショップ ヒジリ
<作品名> Part of life、春がきた
菓子パン部門
森吉 恵子 株式会社パパベル 国府店
<作品名> やまももあんぱん
祖谷のかずら橋クリ-ムパン
鳴門渦潮メロンパン
調理パン部門
永田 浩二 クラウン製パン株式会社
<作品名> 五穀入りブラックカレ-パン/バジルオイルとWチ-ズ焼き
サバのレモンペッパー焼きバ-ガ-/明太子マヨネーズポテト
具だくさんタルタルソースとチキン南蛮ドッグ/柔らかロースカツサンド
半熟タマゴサンド
 

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