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- 第一回ベーカリー・ジャパンカップ 準決勝レポート
東日本と西日本の2ヶ所で開催された、ベーカリー・ジャパンカップの準決勝。1次審査を通過したパン職人たちが【調理パン】【菓子パン】【国内産小麦パン】の3部門で己の腕を競い合いました。
ベーカリー・ジャパンカップとは?
日本におけるパン業界の発展や製パン技術の向上を目的に開催された、日本初の製パン技術選手権大会。全国各地のリテイルベーカリーや製パン技術者が参加し、パンづくりの技術やアイディアなどを競い合います。
開会式(ガイダンス)
準決勝の前に行われたガイダンス。審査委員長からは「ただ早く造るのではなく、製造手順が理にかなっているか、食品衛生法に準じているか、お客さまへどうアピールするのか」など、総合的な製パン技術の大切さが語られました。
課題
【コンセプト】健康的で食欲をそそる調理パン
【制限時間】5時間以内
【種類・個数】種類は自由/3種類を10個ずつ
パンとは別に調理した具材を使用するこの部門。食材を炒める音や食欲をそそる香辛料の香りなど、レストランの厨房さながらの雰囲気が漂います。
製造手順や衛生的な道具の使い方なども審査対象になるため、軽量や時間のチェック、後片付けも丁寧に。皆、さすがの手際のよさです。
課題
【コンセプト】子どもから大人まで好まれる、親しみのある菓子パン
【制限時間】5時間以内
【種類・個数】アンパン、クリームパン、メロンパンを20個ずつ
子どもから大人までみんなに愛される菓子パンを目指し、ひとつひとつ心を込めて丁寧に成型する姿にパンへの愛情を感じます。
競技者が使用するオリジナルの道具に興味津々の審査委員が質問する一幕も。彼らは競技者たちの間を周りながら、分量などを細かくチェックします。
課題
【コンセプト】食事パンとしてふさわしく、国内産小麦のおいしさを伝えるパン
【制限時間】6時間以内
【種類・個数】ブルマン型食パン5本、レーズンパン10個
農林水産省大臣賞部門の対象(予定)となる国内産小麦パン部門。角食パンなどベーシックな題材だけに、スキルが厳しく問われる部門です。
各自、こだわりの国内産小麦を使用しているだけあり、生地をこねる機械のなかからは小麦のよい香りがプンと漂います。
東日本
- 前嶋 国明
- (株)ウィンウィン ピーターパン するが工房
静岡県静岡市 - 渡邉 佐知子
- 焼きたてパンの店 パンピーノ
東京都新宿区
西日本
- 今井 悠輔
- 株式会社クラブハリエ ジュブリルタン
滋賀県彦根市 - 河鍋 勝好
- 株式会社リョーユーパン
福岡県大野城市
東日本
- 土田 岬
- (株)ル・スティル VIRON渋谷店 ブーランジェリー
東京都渋谷区 - 羽鳥 真理子
- グンイチパン(株)
群馬県伊勢崎市
西日本
- 中谷 幸司
- ブーランジュリー・ボネロ
岐阜県恵那市 - 野口 義信
- 株式会社リョーユーパン 佐賀工場
佐賀県神埼市
東日本
- 武山 陽司
- (株)久遠
静岡県熱海市 - 松田 武司
- (株)ル・スティル VIRON渋谷店 ブーランジェリー
東京都渋谷区
西日本
- 大塚 信也
- クラウン製パン株式会社
福岡県北九州市 - 岡林 栄治
- 有限会社ベークショップ ヒジリ
高知県香美市
準決勝レポート後記
競技者たちが持てる力を出し切り、熱い戦いを繰り広げた準決勝。完成した作品は、地元の名産物を活かしたパンやユニークな材料を使った独創的なパンなど、いずれも甲乙つけがたい魅力的なパンばかりでした。
この激戦を勝ち残ったのは12人。次は、いよいよ3月の決勝へと進みます。